もしもし、エドワードさん。
僕の声は貴方に届いていますか?





■ ■■僕はここにいる■■ ■





「エドワードさ…」

眠っていると思った。
だから僕は躊躇せずに彼の唇にそっと口付けたのだ。
だがその彼が今、金色の瞳をこちらに向けている。

「あ、あの…」

何とかごまかそうと口を開くと、彼は僕をベッドに引き入れながら熱いキスをする。
それによって僕の理性の扉は完全に開ききってしまった。


ある程度の前戯が済むとエドワードさんは自ら下半身を差し出した。
慣れない手付きで中を広げていく。

「ぁ…っ、は…」

彼は身体を捩って枕に顔を擦り付けた。
解けた髪紐によって無造作に散らばった金の髪は、彼の美しさを際立たせている。

彼がもういいと合図をよこしたので、僕は自身を出してエドワードさんの中へ挿れ始めた。

「ん…ッは…ァ」

腰を激しく揺らすと反らした喉が愛しげに甘く鳴く。
幸せな気持ちに浸りたい一方で、不安が募った。


―何故慣れているのか、相手は誰だろうか。
エドワードさんの話に出てくる弟さんなのか。
それとも別の…


ふと、彼が僕の名を呼んだ。
金の瞳はしっかりと僕を見ていた。


こんにちは、エドワードさん。
やっと会えましたね。


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